00720-060808 Leopardで自然な発音
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GR Digital。WWDCのKeynote Speech開始直前の会場。
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EOS 20D EF24mm F1.4
この写真(↑)。
今朝アップロードしたら、アクセス数がうなぎ上りで、9時間程で1,000アクセスを超えました(現時点で1,200超)。こんな何でもない写真に、なぜだろう……。その他の写真もたくさんアクセスしていただいています。ありがとうございます。
フォトセットにもアクセスがたくさんあるので、一応、リンクを張っておきます。
さてこのMacPro。Ethernetポートが2つついています。
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それを見て思い出したのは、shioが約10年前に使っていた、なつかしのMacintosh Quadra 700。Ethernetポートを2つ付けて、ルータとして使っていました。当時、単体のルータは200万円位して、研究室でも導入できなかった。そこでEthernetポートをひとつ付け足して、ソフトウェアルータとして使っていたのです。これを、慶應のLANにつないで、当時はまだ1つしか配布されなかった固定IPアドレスを、研究室にある複数のMacでシェアしていました。いまやギガビットのルータが数千円で買える時代。ですが、このMacProなら、標準構成のままでルータとして使うことができます。スバラシイ!!
また、Ethernetがギガビットになって以来、shioはMac同士の接続にEthernetを使っています。
日本にいた頃は、持ち歩いているPowerBookG4を成蹊大学の研究室に置いてあるPowerMacG5に接続するとき、いつもEthernetでした。物理的な接続が簡単だし、エイリアスを作るか、Finderのウィンドウにアイコンを登録してしまえば、1クリックでマウントされ、外付けディスクの要領で使うことができます。理論上、400Mbpsや800MbpsのFirewireより、480MbpsのUSBより、1Gbps(つまり約1024Mbps)のEthernetの方が、速い。実際、使い勝手は本当に外付けハードディスクと同じです。なので、MacProのように Ethernetのポートが2つあるのは大歓迎。
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さて、MacProとともに昨日のKeynote Speechで発表されたアップルの次期MacOS X 10.5 "Leopard"。
その機能が10点、披露されたのですが、その中でshioが最も感動したのは、Time Machineでもなく、iChatでもなく、Voice Over。Macがしゃべります。
Macは以前から標準でしゃべることができるし、音声認識もできます。英文の読み上げは当然として、ソフトをいれれば日本語その他の言語もOK。だから単にMacがしゃべること自体は、全く驚くことではない。MacOS Xの入ったMacをお持ちの方は、ためしに、英文を範囲指定して、アプリケーションのメニュー(Safariなら「Safari」というメニュー)の「サービス」から「Speech」→「Start Speaking Text」を選んでください。現在でもかなりまともな発音で読み上げをしてくれます。
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ところが今回のデモで、Steve Jobsが聞かせてくれたLeopardでの読み上げ音声。すんごい!! ものすごくナチュラル。とっても自然。今回のKeynote Speechでは、「おぉーー!!」と声を上げてしまう場面がいつもより少なかったような印象がありますが、これを聴いたときは思わず声を上げてしまいました。すごいです。これは「実用的」を超えています。コンピュータが自動的にこんなに美しく自然な発音をしてくれるのは、驚異的。
日本人的には、英語のヒアリング訓練に使えます。日本人の(英語ネイティブでない)英語の先生の発音を聞くより、はるかにいい (^_^) 良心的な英語の先生は、いまでもカセットテープなどを教室に持ち込んでいるけれど、来年の春にLeopardがリリースされたら、それも必要なくなります。教科書のテキストを入力したMac(Leopard入り)を1台、教室に持っていけばいい。また学生も、自分のMacでナチュラルな英語を聴くことができます。テキストを読み上げた音声ファイルをiPodで聴くのも簡単。
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そして、速聴にも最適。
このデモでジョブズ氏は、4つの音声を比較して聞かせてくださいました。
(1) 現行MacOS X 10.4 Tigerの読み上げ
(2) Windows Vistaのプレビュー版の読み上げ(これは会場の失笑を買っていました。品のないことばが聞こえ……)
(3) Leopardの読み上げ。実に流暢。
(4) LeopardのFast Voice、つまり、高速読み上げ。
この(4)がとっても聞き取りやすかった。速いのに明瞭で、十分に聞き取れる。このくらい速いと、一般人にもとても実用的だと思います。そもそもこの読み上げ機能は、Universal Access、つまり、障害がある人にも使いやすいMacを目指す機能の一環です。でも高速読み上げがこれほど聞き取りやすいとなると、長いWebページなどの「飛ばし聞き」、「斜め聞き」、「ながら聞き」ができます。すごい!!
shioは、子どもに本の読み聞かせをするとき、速度の緩急を付けます。速く読むところは、shioの口が周る限り、速く読みます。ゆっくりのところはとてもゆっくり。普段から速度の速い音声言語を聞いていると、普通の速度の音声を聞いたときに、遅く感じます。だから速い音声に慣れている子どもは、普通の速度の音声を聞いたときに余裕ができる。だから、速い音声を聞かせることも大切だと思うのです。
同様に、英語のヒアリングの訓練をしている生徒や学生には、速い速度の音声を聞くのが効果的だと思います。そのためにも、Leopardは使える。今回のKeynote Speechで、「早くLeopardが欲しい」と思った最大の機能が、これでした。
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ちなみにLeopardについて、今回披露された10ポイントをならべると下記の通り。
(1) 64bit Application
(2) Time Machine
(3) Complete Package
(4) Spaces
(5) Spotlight
(6) Core Animation
(7) Universal Access
(8) Mail
(9) Dashboard
(10) iChat
copycatにマネされないために、大事な機能は披露しなかったそうですから、来年春にLeopardが出るときには、もっともっと魅力的な機能が盛り込まれることでしょう。この10ポイントの中でshioの注目は、断然(7)のUniversal Accessに含まれる上述のVoice Over。あとは(4)Spacesは便利そう。(10)のiChatでKeynoteのスライドを見せることができる機能は、ずーっと欲しかった機能です。やっと実現します。
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